なぜ人には「話せる人」が必要なのか?
― 心が軽くなる、人とのつながりの話 ―
今日も一日お疲れさまでした。
ここで少し、ほっと一息ついていただけたら嬉しいです。
今回は、
「なぜ人には“話せる人”が必要なのか?」
というテーマについてお話ししていきます。
「話せる人が大事」って、よく聞きますよね。
でも、なぜそこまで大切なのか、改めて考えたことはありますか?
人は本来「話したい生き物」
人って本当は、みんな「話したい生き物」なんです。
- 嬉しいことがあったとき
- 悔しい思いをしたとき
- 楽しかった出来事があったとき
- しんどいことがあったとき
誰かに話したくなりますよね。
家族との思い出を友達に話したり、
職場であった出来事を家で話したり、
友達との楽しい時間を職場で話したり。
そんなふうに、私たちは自然と
「感情を誰かと共有したい」 と思う生き物です。
それはなぜかというと、
人は、感情を分かち合うことで喜びを感じる生き物だから
なんですよね。
話せる人がいないと、心は少しずつ孤独になる
では逆に、
「話す人がまったくいない状態」だったらどうでしょうか。
楽しかった出来事も、
驚いたことも、
悲しいことも、
誰にも話せない。
そうなると、人は自然と
孤独を感じるようになります。
そしてその孤独は、
- しんどい
- つらい
- 苦しい
という感情につながっていきやすくなります。
だからこそ、
誰かと気持ちを共有することは、心を健やかに保つためにとても大切なこと
なんです。
感情は「しまい込む」と消えない
心の中にしまい込んだ感情は、
時間が経てば消える…というものではありません。
- 悲しみ
- 怒り
- 不安
- 寂しさ
こうした感情は、
消えるどころか、少しずつ積み重なっていくもの なんです。
でも「話す」という行為には、
感情を“放す(はなす)”
→ “解放する” 力があります。
話すことで、
抱えていたものを手放すことができる。
人と話すことで、
- 気持ちが整理され
- 心が少し軽くなり
- 「救われた」と感じる瞬間が生まれる
そんな経験、きっとあなたにもあると思います。
大人になるほど「本音」は話せなくなる
ただ、大人になればなるほど、
本音を話すことって少しずつ減っていきます。
- こんなこと言ったら迷惑かな
- 弱いって思われたくないな
- 嫌われたくないな
そんな気持ちが先に立って、
自分の感情や本音を飲み込んでしまう。
その結果、
一人で抱え込んで、心がどんどん疲れてしまう人 が増えているように感じます。
話せる人は「一所属に一人」でいい
では、「話せる人」はどうやって持てばいいのでしょうか。
僕が大切だと思っている考え方が、
「一つの所属に対して、一人話せる人がいればいい」
というものです。
① 家族の中に一人
実家の家族、兄弟姉妹、パートナー、子ども。
その中の誰か一人と、安心して話せる関係があるだけで、
心はかなり支えられます。
② 友人関係の中に一人
友人グループが何人いようと、
「この人とはよく本音で話せる」という人が一人いれば十分です。
③ 職場の中に一人
職場も同じです。
職場の悩みは、職場の事情をわかってくれる人に話せると、
それだけで心の負担は大きく減ります。
支えは「一つにしない」ことが心の健康につながる
もし「話せる人」が一人だけしかいなかったら、
その人への依存度はどうしても高くなってしまいます。
でも、
- 家族に一人
- 友人に一人
- 職場に一人
というふうに、
話せる人が複数いる状態 だと、心はとても安定します。
支えを一つにしない。
これが、心の健康を守るとても大切なポイントです。
話せる人をつくる一番の近道
「でも、どうやって話せる人を増やしたらいいの?」
その答えは、とてもシンプルです。
まず、自分が“話を聞ける人”になること。
信頼は、もらうものではなく
育てていくもの だと思っています。
今日からできることは、たったこれだけです。
- 相手の話を最後まで聴く
- 否定しない
- すぐにアドバイスしない
- 「わかるよ」「そう感じたんだね」と共感する
さらに、
- 「最近どう?」と声をかけてみる
- 1日1回、自分の気持ちを誰かに話してみる
こうした 小さな行動の積み重ね が、
少しずつ信頼関係を育てていきます。
話せる人がいることは「弱さ」ではなく「生きる力」
心は、本来
誰かとつながるために生まれてきたもの だと僕は思っています。
人は、
- 一人で強くなるのは難しい
- 一人で抱えなくていい
- 一人で戦わなくていい
話せる人を持つことは、
決して「弱さ」ではありません。
むしろそれは、
生きるための力
前に進むための勇気
だと、僕は思っています。
もしこの文章を読んで、
「自分は一人じゃないのかもしれない」
そう思ってもらえたなら、これ以上嬉しいことはありません。
誰かとつながることが、
あなたのこれからの人生の支えになっていくことを願っています。


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