「自分を大切にしよう」「もっと自分に優しくして」と言われても、
結局なにをすればいいのかわからない
そう感じる人は意外と多いはずです。
・休めばいいの？
・好きなことだけやればいいの？
・甘やかしてるだけにならないの？
こう思ってしまうのは自然なこと。
実際、僕自身も心理学を学ぶまでは“自分を大切にする”という意味がよく分かりませんでした。
でも、自分を大切にする本質を知ると、生き方が本当にラクになります。
今日はその 「自分を大切にするとは何か？」 を、心理学の視点からわかりやすくまとめていきます。
自分を大切にするとは「自分と仲良くなること」
まず結論からいうと、
自分を大切にする＝自分の感情を無視せず、仲良く付き合うこと
です。
人の前では優しくできるのに、自分には厳しい言葉をかけてしまうこと、ありませんか？
友達が落ち込んでいたら
「なんでそんなことで落ち込むの？」
なんて言わないのに、
自分には
「そんなことで落ち込むなんてダメだよ」
と責めてしまう。
これこそが「自分を大切にできていない」状態です。
優しさの矢印を 他人だけでなく自分にも向ける。
それが自分を大切にするということなんです。
自分を大切にする＝“感情を無視しない”こと
多くの人は「自分を甘やかすこと」と考えがちですが、心理学的にはまったく違います。
本質は
自分が何を感じているのかを無視しないこと
です。
● 感情を見つめる練習が必要
嫌なことがあったとき、
「なんでこんなことでイライラするんだろう」
と責めるのではなく、
「今、自分はこう感じているんだな」
と認識してあげるだけでOK。
心の中に小さな子どもがいて、
その子が「悲しい」と言っているのに
「うるさい、頑張りなさい！」
と言ってしまったら、傷ついてしまいますよね。
その子の声を聞くように、
自分の感情を見つけてあげることが“自分を大切にする”第一歩です。
他人を優先してしまうクセの正体
多くの人は、自分より他人を優先してしまいます。
家族、職場、友人のために頑張るあまり、
自分の心が置き去りになってしまう。
これは優しさでもある反面、
心の深いところに
- 自分を後回しにしないと愛されない
- 自分を優先したら嫌われるかもしれない
そんな思い込みが隠れていることがあります。
● “いい子”として育った人は特に要注意
幼い頃から「いい子でいなさい」と育てられると、
自分の気持ちより周りを優先するクセがつきます。
大人になってもそのまま続けてしまい、
気づくと“自分が消えている”状態になってしまうんです。
でも本当は、
自分を後回しにしない人ほど、他人にも優しくできる。
心理学ではこれを「自己一致」と呼びます。
心と行動が一致している人は自然体でいられるので、
自分にも他人にも優しくなれるんです。
自分を大切にするための3つのステップ
ここからは、今日からできる具体的なステップを紹介します。
STEP1：自分の気持ちを無視しない
まずは、自分が何を感じているのか気づくこと。
嫌な気持ちになったら
「今、自分はこう感じているんだな」
と言葉にしてあげてください。
心の電池が1％になったスマホを放置しませんよね。
でも、心のバッテリーが1％になっても
「まだ頑張れる」
と無理してしまう人が多い。
充電のタイミングに気づくこと。
これが、自分を大切にする第一歩です。
STEP2：自分の限界を認める
「まだ大丈夫」と言ってる人ほど限界を超えていることがあります。
心理学では
過剰適応（かじょうてきおう）
と呼ばれる状態。
限界を認めるのは弱さではなく、
誠実さであり勇気です。
車だって、ガソリンが減ってるのに無理に走らせたら止まってしまう。
人も同じです。
休むのは「止まること」ではなく、
立て直すための大事な時間なんです。
STEP3：小さな“自分優先”を許す
いきなり自己中心になる必要はありません。
大切なのは、
小さな自分優先を積み重ねること。
・今日は早く寝る
・無理な誘いを断る
・ひとりの散歩時間をつくる
・ちょっとしたお願いを断ってみる
それだけで心はリセットされやすくなります。
心は植物と同じ。
水をあげすぎても枯れるし、放置しても枯れます。
ちょうどいいタイミングで自分に水をあげること。
それが自分を大切にするということです。
まとめ：自分を大切にすることは、特別なことじゃない
自分を大切にすることは、
・特別なことをすることでも
・急に自分中心になることでもありません。
- 自分の気持ちを無視しない
- 限界を認めて休む勇気を持つ
- 小さな自分優先を許す
その積み重ねが、
“自分を責めない生き方”につながります。
今まで他人を優先して頑張ってきたあなたは、
すでに十分すぎるほど優しい人です。
あとはその優しさを、
自分自身にも向けてあげるだけでいい。
どうか今日から、少しずつ自分を大切にしてあげてください。
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